言葉と思考が手をつなぐための手紙
第二通目。思いがけず、が生まれる空間/誰かと場を開くこと/敵じゃないんだよな、と思うための修行/しんどさを抱え続けるには/表現することで見つかる自分・世界/つたなさを知ってもらうこと
安久都智史
2024.08.06
読者限定
前回のお手紙を出してから、約一ヶ月。なにかは確かに変わっているはずだけれど、日々は同じような顔をしてそこにある。農作業に出かけ、お子と遊び、妻と労いあっていたら一日が終わる。いつのまにか過ぎていく。
でも、農作業に行くたびにズッキーニの実は大きくなっているし、かぼちゃのつるも伸びているし、雑草がジャングルと化している。変化は少しずつしか起こっていない。劇的な変化に出会って、それに目を見開きたいと思ってしまうけど、ほんとうはかすかな変化に対して目を開いていきたい。